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MY STORY 2024.10.21 UP

MY STORY. 2 つぼみが花開くところだと…

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14歳の時、美術の教科書で見た1枚のポスター。
グラフィックデザイナーという職業を知り、
将来の夢となったその出会いから6年後。



偶然が幾重にもかさなり、
そのポスターを制作した小島良平デザイン事務所に
新卒で入社することになりました。



1998年の入社当時はデジタルへ移行する直前で、
手作業で版下(印刷指示書)を作っていました。


B1サイズのケント紙に烏口という道具で細い線を引き、
写植という印画紙に焼き付けられた文字を、一文字ずつ
文字と文字の間を切り貼りして調整しました。

アシスタントで、できることが少なく、
時間が空いてる時には、本棚の埃をはらうという名目で
壁一面に収められた貴重な洋書や
デザイン書を読むのが楽しみでした。

デザインの現場で、デザインが生み出されていくのを
見て聞いて、手を動かし、考え、
本当にたくさんのことを学ばせていただきました。


小島事務所で体得したクリエイティブのあり方は、
私のデザインワークのゆるぎない基盤となっています。
感謝してもしきれません。

退社の意をお伝えした時の、

「ようやくつぼみが花開くところだと思ってたのに…」

という小島さんの言葉もずっと心に残っていました。


その後、在籍した制作会社でも進退に迷う時、
「私の花、咲いてると言える?」と自問していました。


お世話になった小島事務所に恩返しすることもせず、
一流のクリエイティブに触れることができる環境から
自分一人の想いだけで飛び出したのだからと、
前進できてるか、私の花を咲かせる選択をしているか、
無意識に自分に問うてきました。



思い返してみると、
未来を変えるだろう分岐点で、
いつも初心に立ち戻り、背筋を正したくなる、
デザイナーであることを芯から支えてくれた
お守りのような言葉です。


やがて結婚して子どもを授かり、
長男の夜泣きや喘息に悩みながらも育休から復帰して
時短勤務のデザイナーになった時も、


仕事・家事・育児に追われ、ストレスからか、
肺炎や突発性めまい、早発卵巣不全の診断を受け、
もう仕事を続けるのは無理かも…と、
あきらめかけた時にも、


心の奥深くに「つぼみ」の存在を感じていました。


もともと思い描いていたデザイナーとして独立する夢と、
子どもが小さいうちに会社員でなくなることや
体力的な限界を感じる不安を抱えながら
迷い揺れる日々は、あっという間に過ぎていきました。


転機は、
目の病気の発覚というかたちで突然訪れました。


MY STORY.3 へ続きます

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About Me

松平小百合 Sayuri Matsudaira

1976年、千葉県生まれ。東京都内のデザイン制作会社で22年間、グラフィックデザイナーとしての実務経験を経て、2020年よりHYACCAとして活動開始。小さなお店や個人事業を営む方に向けた、アウトプットのデザインを重視したブランディングデザインを提供。デザイン大好き。 プライベートでは二人の男児の母。趣味は書道とおいしい日本茶を飲むこと。得意料理は餃子。

『小さな商いのブランディングデザイン』

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