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コラム 2024.10.29 UP
MY STORY.3 花束が教えてくれたこと
もともと思い描いていたデザイナーとして独立する夢と
現状維持に傾く思考のブレーキの間で身動きできず
目の前の終わらないタスクに追われる日々
転機は、
目の病気の発覚というかたちで突然訪れました
1日の大半をモニターを見つめる仕事を続けてきて
ドライアイはデフォルトでしたので
なんだかモニターが霞んで見えるな〜疲れ目だな〜と
思いながらも不調をやり過ごしていました
ある日、右目の焦点の中心だけがボヤけて
文字が読みにくいという異常事態に気づき
眼科を受診したところ病名が判明しました
視力が徐々に損なわれていくジリジリとした恐怖
仕事も、楽しみも、損なわれる
最悪の未来を想像して泣きました
そうなってはじめて、
私は私の花を咲かせたい!
この先もずっとデザインの仕事を続けられるように
無理のないペースで
本質的な価値を感じることに貢献していきたい!!と、
これまでフタをしてきた自分の本当の心の声に耳を傾けることができました
だから、
こわくても不安なままでも、行動する
と決めました
心が決まると、気づいたこと、
たどり着いた思いがありました
それは、
女性が仕事を続けることの難しさを
身をもって実感してきたから気づいた、
「女性が笑顔でいられることがやさしい家庭や、
その先にあるやさしい社会や未来もつくる」こと
そして、「デザインの力で、女性を笑顔にしたい!
女性を笑顔にする人を応援したい!」という思い
その思いを実現するために会社を退社し、
フリーランスで活動をスタートさせました
退社の際に大きな百合の花束をいただきました
たくさんの寄せ書に、あたたかいメッセージ
最後に在籍していた制作会社では、10年以上、
同じクライアントとお仕事させていただいてたので
最後の仕事として退社のご挨拶にお伺いしたところ
そこでもまた花束をいただきました
会社員としては最後となる帰宅の道のりは、
自由になった清々しさ、開放感、やりきった感、期待感、
自由であることの寄るべなさ、寂しさ、不安
様々な感情が嵐のようにマーブル状にこみあげてきて
そのまま家に帰る気にはなれず
乗り換えの渋谷駅でふらりと降り立ちました
うずまく感情にまかせて
どこにと向かうあてもなく歩き出し
Bunkamura前の交差点の信号で止まっていたら
デザイナーになりたくて渋谷に通ってた
学生だった頃の自分と
クライアントからいただいた花束を手にした
今の自分が重なって
ふいに涙が溢れ出しました
クライアントから手渡された花束に
恥じない自分でいよう
私はもうグラフィックデザイナーと名乗り
独立することを自分に許可して認めよう
理屈ではなく心から、初めて、そう思えました
そうして、
小さなお店や個人事業を営む方に向けて
ブランディングデザイン・コンセプト構築プログラム
『小さな商いのブランディングデザイン』を作りました
少子高齢化や技術革新、コロナ禍に直面し
「働き方」が根底から変わり
百人百様の能力と働き方で
個々の花を咲かせることのできる時代に
上書き更新した私の夢は、「花咲かばあさん」になること
灰ではなくグラフィックデザインをもちいて、
女性の笑顔を咲かせたい
あなたの花はどんな花ですか?
あなたらしさの花を咲かせるお手伝いをさせてください
いっしょに花を咲かせましょう!